｢俺はずっと不安だった｡楓に話し
たら俺から離れて行くんじゃないかって…｡
でも楓の事が真剣だからこそ話さ
なきゃいけないと思ったんだ…｡
黙ったまま楓と結婚して騙す様な
事はしたくなかったから…｡
楓…結婚の返事…良く考えてから
でいいから…｡正直な返事を聞かせてくれ｡｣


｢…考える時間なんていらない｡
私の気持ちに変わりは無いもの｡
私は斗侑真の奥さんになりたい｡
ずっと斗侑真のそばに居たい…｡｣


斗侑真のお父さんの事は正直…驚かなかったと言えば嘘になる｡


でも私の気持ちが変わる事はない…｡


私の斗侑真に対する想いはそんな
軽い気持ちじゃない｡


もし…斗侑真が事故を起こした張本人だったとしても私の気持ちは変わらなかったと思う｡


人間って一度好きになったら相手
の短所も全て長所変わる｡相手の
全てが好きになる｡


人を好きになるって…そう言う事なんだと思う｡