抱き合っていると足音が聞こえた。


近付いて来る足音に私達は車の後部座席に乗り込んだ。


足音が斗侑真の車の前を通り過ぎて遠のいて行く…。


2人で目を見合わせて笑った。


「見られちゃったかな?」


「俺は別に見られても良かったけど(笑)楓が困るだろ?いい所だったのに…邪魔されちゃったな…。」


そう言いながら座席シートを倒された。


車の後部座席は暗くて外から見えない。


上半身だけ斗侑真の体が私の体を覆いつくす。


「昨日はごめんな…楓…会いたかった。」


斗侑真のキスを受ける…。


いつもと違う激しいキス。


斗侑真の舌が私の口内を掻き回す。


「んっ…。」


私の声が漏れてしまう…。


「そんな声出したら抱きたくなるだろ。」


「だって……んっ…。」


斗侑真は何度もキスを繰り返す。