あいつを恨む事はあってもお袋の
子供として産まれて来た事は本当
に幸せだったと思う｡


どんな時でも俺を守ってくれて
たくさんの愛情をお袋には貰った｡


誰も信じる事が出来なかった俺が
ただ一人信じる事が出来た人…｡


颯太や恭一達が俺を守ってくれた
のも.あの悪夢の日.以前からの
お袋の人柄が良かったからだ…｡


誰にでも優しくて差別する事が
なく困っている人が居ると放って
おけない人だった…｡


颯太や恭一のおじさんやおばさんもそんなお袋の優しさを知っていたから助けてくれたんだと思う｡


死ぬ間際に言ったお袋の言葉を俺
は今でも忘れない…｡


｢幸せになりなさい｡今まで頑張って来たんだから…｡必ず幸せになりなさい｡貴方が母さんの子供に産まれて来てくれただけで私は幸せだった…｡ありがとう｡｣


お袋…俺…お袋以外に幸せにして
やりたいと思う女に出会ったよ…｡


俺…幸せになるよ｡


いいよな…?