三浦の頼みを断るわけにはいかず俺も承諾した。


「あんたの性格じゃ初日に初めて会って仕事に入りづらいでしょ。」


三浦はそう言って事前の顔合わせ
の場を作ってくれた。


そこで俺は生涯これ以上に愛する
女はいないと思う程の女…。


観月 楓と出会う。


楓は初めて会った俺に言った。


「目が悲しそう…。」だと。


そんな事を言った奴は初めてだった。


楓に対して反発する自分


「お前に俺の何がわかるんだ?」


その反面.楓の事が頭から離れない。

誰も信じない。

固く閉ざされた心の扉は楓に出会って開いて行った。


楓…お前はこんな俺の過去
を聞いてどう思う?


俺は人殺しの子供…。


お前も俺から去って行くのか?


楓…俺は…お前だけは失いたくない。


ずっと俺の側に居てくれ。


ずっと…。