次の日.朝起きるといつもテーブルの上にある
新聞が無くてTVも消されていた。


「斗侑真.今日は学校休みなさい。」


お袋の疲れきった声…。


「なんでだよ!!」


「あの人が捕まったわ…。
相手の方も病院で亡くなったって…。」


お袋が泣いていた。


なんで泣いてんだよ。


俺達には関係無いって言ってただろ?


そんな俺の考えが甘かったと
思い知らされるのはすぐの事だった。


近所の人が俺の家からあいつが出て行くのを
見たと警察に証言した事から轢き逃げ犯人を
かくまったと中傷され…プライベートな事まで
噂になった。


あいつの事件は新聞の隅に小さく載っていたらしく
どこで調べたのか…色々な嫌がらせが俺とお袋の心を
ズタズタにしていった。