「あんた誰だよ?俺の親はお袋だけなんだよ!!
さっさと帰れ!!警察呼ぶぞ!!」


俺の言葉を聞いてあいつはまた震え出す。


俺の手が電話に伸びるとあいつは
裸足のまま家から出て行った。


外ではパトカーのサイレンや
救急車のサイレンが鳴っていた。


お袋が言った。


「大丈夫。斗侑真の事はどんな事があっても
お母さんが守ってあげるから心配しないで…。」


どうして急にお袋がそんな事を
言い出したのかわからない。


そんな時…家の電話が鳴った。


颯太からだった。


「斗侑真か!?今.恭一と一緒なんだけどさ
2丁目の交差点にパトカーとかお巡りが
いっぱい居るんだ!!お前も出て来いよ!!」


「今.それ所じゃねえよ…何かあったのか?」


俺の心臓が破裂しそうな程
ドキドキしている。


あいつと何か関係があるような気がした。