俺が中学に入ってすぐの事だった。


昨日まで仲の良かった友達や
近所の人達…すべての人間が
俺とお袋から離れて行った。


家に居ると中傷の電話が鳴り
悪質な手紙が届く。


俺は家から一歩も外に出る事が
出来なくなってしまった。


電話やTVすべての物を俺の体が拒絶した。


今.思えば…余計な事が俺の耳に入らないように
お袋が対処してくれていたんだと思う。


俺が8才の時にお袋と
あいつは離婚した。


離婚の原因はあいつの暴力と女癖の悪さ。


あいつは飲むとお袋に暴力を振るっていた。


その光景は今だに俺の記憶の中に
鮮明と残っている。


そんなあいつが突然.家にやって来た時から
俺とお袋は暗闇の入口に迷い込む事になる。


あいつのせいで俺とお袋が
どんなに肩身の狭い思いをして
暮らして来たか…。


俺はあいつを一生許さない。