産休に入っていた三浦主任の復帰が来月に決まった。


桃ちゃんも.もうすぐ3ヶ月。


桃ちゃんは三浦主任の実家の
お母さんに見てもらっての復帰だ。


待ちに待った三浦主任の復帰なのに
私の気持ちは戸惑っていた。


斗侑真が職場から居なくなる。


いつも私を見守ってくれていた人が居なくなる。


もう会えなくなる訳じゃないのに不安になる。


仕事が終わって斗侑真の家に向かう。


「どうした?今日は一日元気.無かっただろ?」


斗侑真の腕が伸びてきて頭を撫でてくれる。


「そうかな…。元気だったよ。」


「いつも.お前を見てる俺にそんな
嘘が通ると思ってる訳?」


じゃあ…これからもずっと見守っててよ。
心の中で呟いた…。


斗侑真に言っても仕方ない事なのに
言ってしまいそうになる。


仕事とプライベートの区別が
つかなくなっている自分が情けなくなる。


「本社に戻っちゃうの?」


「そうなるだろうな。」