スーッ…。


車が私の横に止まった。


緒方主任!?


「乗れ。」


「えっ?」


「お前…変な奴に狙われ
てるぞ…。」


「やっぱり…。」


後ろを振り返ってみる。


ジーンズにパーカーの
フードを被った男が
来た道を戻って行く…。


「乗れば…?」


「もう…諦めた
みたいなんで…。」


「あっそ。…じゃあな。」


「い.いや!!やっぱり
乗ります!!乗ります!!」