トーストも焼けてバターを塗っていると主任が言った。


「楓…近い将来.俺との結婚を考えておいてくれないか?
付き合ってまだ日も経っていないのに軽率だと思われ
るかもしれないけど…。
俺はそのつもりでお前に告白したんだ。
軽い気持ちでお前と付き合ってるんじゃないから。」


バターを塗っていた手が止まる。


思ってもみなかった主任からのプロポーズ。


「私なんかでいいの…?」


「私なんかじゃないよ。
俺は楓じゃないとダメなんだ。」


私は主任の胸に飛び込む。


「嬉しい…私.主任のお嫁さんになる。」


「…良かった。ホッとした。
これでも緊張してたんだぞ。」