愛菜ちゃんはパスタ屋さんでグラス2杯のワインを飲んだ。

顔が少し、赤かった。

俺も結構、この日は酔いが回っていた。


「薫くんわー、大学で何勉強してるのー?」



お酒の入った愛菜ちゃんはさっきまでのキャピキャピした感じではなかったけれど、大人っぽくて…


これはこれでグッと来た。



「リハビリとか…作業療法に興味あって。」


「いいなー、」

「え?」


カノジョは目を細めた。


「だって、立ち直っていく人たちを見てると元気もらえそう。」


にっこり笑う愛菜ちゃんに…


俺が落ちた。