「あー、うん。私で良ければ。」


愛菜ちゃんは少し、悲しそうな顔をした気がした。

それでも誘いに乗ってくれたから一安心だ。


「愛菜ちゃんは食べ物、何が好き?」

「何でもいいよー。あー、でも出来れば食後にデザートがある所がいいなぁ」


「じゃあ、俺いい所知ってるよ!」


最近出来たパスタ屋で、雰囲気は少しガヤガヤした所。

始めてだし、そのぐらいの方がいいと思った。


「二駅移動するけど大丈夫?」

「全然大丈夫だよー。」


電車の中でカノジョは笑顔に戻っていた。