愛菜ちゃんの言葉に俺は一瞬、フリーズした。

「…い、いよ。」


終電を過ぎても、男と一緒に居るのはどういうことか君は知っているのか?



カノジョは変わらない笑顔でにこにことし、


「寒いね。」

と手に、はーと息をかけた。


俺は愛菜ちゃんの手を取り…


「寒くない所、行こう?」


どうなっても知らないから。


「うん、そうしよ。」


触れた愛菜の肩は驚く程に華奢で、
離したら何処かへ行ってしまいそうだった。