「でも元はと言えばあんたのせいなのよ」

そう言いその綺麗な瞳で俺を鋭く睨みつける彼女、その顔ですら綺麗だった
唖然と彼女を見ていると彼女は続けて

「あれほど大丈夫だっていったのにおせっかいもいいところ」
「だいたい私あんたみたいな人大っ嫌い。すました顔しちゃってさ」
「はぁーあまた面倒になったわほんと最悪」

次々と綺麗な唇で暴言を浴びせてきた

それを黙って聞くとしかできずにいると

「なに黙ってんのよ、なんとか言いなさいよこの顔だけ王子」

またも怒り出す彼女
だが俺はそれどころではなかった
今まで経験したことのない感覚に
なぜか少しずつ早くなる鼓動に自分でも焦った