「香李…」

香李がそんなこと考えてるとは思わなかった。

「それに、みいちゃんを助けたのは他の誰でも

ないあなたなの。みいちゃんがあなたに好きっ

て言われて迷惑だって思う子だと思う?」

みいは今オレのことどう思ってんだろう。

オレは、みいの気持ちを知りたい。

「香李、オレ今日みいとちゃんと話す。」

「うん、それでこそ私のいとこだ。」

「ありがとな、香李。」

「まあ、陸斗の女々しいところ見れて楽しかっ

た。また話聞くよ。」

オレはもう逃げない。

夜、家に帰ったらみいがソファで寝ていた。

「ほんと無防備すぎ。」

そうつぶやくと、みいが目を覚ました。

「先生、おかえりなさい。」