オレが好きって言ったら、みいはどう思うか

な。結果なんてわかりきってる。みいにとって

オレはただの教師だ。オレが告白したところで

みいの立場になれば、迷惑でしかない。この気

持ちはしまっておこう。

「みい、悪い。帰っていいよ。」

みいを離して、教室に帰そうとしたとき、みい

が振り向いて、涙目でオレを見上げた。

「先生の気持ちがわからないです…。」

みいはそう言い残して、数学準備室を出た。

「オレ、なにしてんだろ…。」

この日から学校でみいと目が合わなくなって

家での会話もなくなった。

「陸斗、何があったの。」

あの日から一週間、香李は気づいたらしい。