誰かと思えば、荒井みい

で、帰らない理由を聞くと悲しそうな目を

して、話してくれた。

「オレんちに住む?」

自分で自分の発言に驚いた。でも、そうでもし

なきゃ、目の前の女の子は野宿をして死んでし

まう。多少強引にオレの家に住ませて、今に至

る。オレは気づいてた。少しずつ、確実にみい

を好きになっていることに。そして、気持ちを

抑えきれなくなって、みいを後ろから抱きしめ

ている。

みいは最近モテ始めた。いや、前からモテては

いたけど…。みいが告白されているところを

見たオレはイライラして仕方がなかった。

隣の席の加藤智とも仲よさそうに話していて

オレはただ嫉妬していた。