だけどどんなに頑張っても、お母さんのとこ

ろに行かないで解決はできない。みいもそれ

は理解してるだろ。」

そんなことはわかってる。私は、小さくうな

づいた。

「だから、オレが母親のところに行って、話

をすることになるかもしれないし、みいの

家のことがたぶん校長に伝わると思う。そ

れだけは理解してほしいんだ。」

学校側にバレたくない。先生に母親のところ

に行ってほしくない。でも、もうそんなわ

がまま言える状況じゃないんだ。先生方は

私を守ろうとしてるんだ。

「先生は、私を守ってくれますか?」

答えなんか知ってる。だけど、言葉がない

と不安だった。

「必ず、みいのこと守る。」