少し頬を染めて、俺の事を「ばか」って言う度に、それが「好き」という言葉に転換されてしまって困る。 そんなに、ご都合主義な方ではないはずなのに…。 今まで…経験したことのない、この「恋」っていう感情の情報量と来たら、そりゃあもう半端なくて。 どうしていいか、分からない事だらけだ。 そう思って、今度は彼女に気付かれないようにそっと溜息をついた。