「はぁ…雨、上がんないかなー…」


また、ぽつりと呟いて、少し歪んだ笑顔を引き摺り出した。

私はそのままもう一度、天を仰ぐ。
けれど、祈りも虚しく空は晴れない。
もう、こんな独りよがりな想いは嫌だ。
一方通行なんて酷な時間は欲しくない。



解放してもらえるなら、なんだってするから…。

誰か…私を此処から助けて。
今すぐに引き上げて。
悲しみという嵐の中から。



お願い。
お願い…。




カミサマ、どうか。





まさか、それがこんなカタチになるなんて。

もしも。

本当にカミサマがいるのだとしたら。
八つ当たりも甚だしいけれど、心の底から、呪ってやりたい。
なんでこんなにも、試練ばかりを投げてくるのか、と。