「で、なんでそんな溜息?」


「まだ聞きます?それ…もうね、あやめさんが悪いんですって」


「む。…なんで?」


「だって、あやめさんが可愛すぎるから…」


「…はい?…それ、私せいなの?なんで?」



ダメだ。

本当にこの人、なんでこんなに純粋培養なんだろ…。



「そ、それより!映画、良かったですね!」



俺は、どうしようもなくて、ぎこちなく話題をすり替える事にした。
でも…。