きゅうっと握り締めた手。

それを、力強く握り返してくれた彼は、耳まで…更には首筋まで真っ赤で。



なんだろうね?


こんな気持ち、初めて過ぎて、怖いよ。




だけど。
この気持ちに名前を付けてしまう勇気が私にはまだなくて。



佳人くん、ごめんね…。
望めば望むほどに。
私の中は混沌としてしまうんだ。



今、私は…一体誰を必要としているの?
誰にも言えない胸の内。



もっと、可愛がってください。
この感情の中で生きていく、呼吸の仕方を覚える為に…。