『采明はさ、見た目と中身がほんっとに違うんだよなぁ』
それは、私のことを理解してくれているから、出てくる言葉なんだと思ってた。
なのに。
私のそんな思いとは裏腹の…まるで別の言葉が次の瞬間彼の口から零れ落ちていった。
『やっぱ、ムリだわ』
何が…?
『つーわけで、ばいばい』
…どうして?
一体、何が起こっているの?
普段と変わらぬデートの最後。
ぽつんと一人公園に残された私はいきなり突き付けられた現実に心も頭も追い付けていけなかった。
だから、次の日。
高熱を出すまで、冷たい風にいつまでも打たれていたんだ。
動けないでいたんだ。