「うん。いいよ。デートしよ?…えぇと、何時頃にする?」 ごそごそ、とカバンの中なら手帳を出して、予定を確認しようとしている彼女がとても愛しくて。 思い切り、抱き締めたくなる。 ほんの少しの変化。 それが、これ程に自分の中に戸惑いを起こすなんて。 彼女の笑顔が、自分に向けられる度に眩暈がしそうなくらい、胸が高鳴ってしまい上手く視線を合わせる事の出来ない時が、最近多い。