彼のキスはマジックのように、優しく煌き、私の心の一つ一つを溶かしてくれる。
熱くて情熱的なキスに、何度翻弄される事か…。
甘くて羽根のようにふわふわとしたキスを落とされると、安心する。
大事にされているんだと、嬉しくなる。
彼は、私が「スイッチをオンにした」と言うけれど、私の「スイッチ」をオンにしたのは、彼しかいない。
あの時、ボロボロ泣いた後に、
「ごめんね?…驚いただけ、心配しないで?」
そう言った私に対して怒ったように、
「心配しますよ!俺、あやめさんの彼氏ですから!」
と、ぎゅうっと抱き締めたまま、ずっとずっと一緒にいてくれた彼。
優し過ぎる言葉が、また私をダメにする。
そして、私は…彼にまた一つ堕ちていく。