ただ、守りたいんだ。
だから、俺は出来る限り彼女の近くで…隣ではない…それでもそっと何気ない挨拶が出来る距離で、穏やかにこの手を差し伸べるんだ。
…いつか、この想いが届きますようにと祈りながら。
カラン、と店のドアを開くと、少し間伸びした「いらっしゃいませ〜」という声と共に、俺より2つくらい年下のウエイトレスが顔を見せ、俺の顔をその真ん丸な瞳で確認すると、「どうぞ〜」といつもの席へと案内してくれる。
まるで、特等席みたいだな…。
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