「佳人くん…すき…」

「はい…」

「だいすき…」

「はい…」

「もう、決めたの。自分にウソは吐かないって…」

「くすくす。あやめさん、それ、我がままになりませんよ?」

「じゃあ…あやめって呼んで?佳人くんに、呼んで欲しい…」

「…俺も、もう、遠慮しなくていいですか?」

「ん…っ?」

疑問系だったのに、彼は私の答えを待たずに耳たぶに軽くキスをしてきた。

「よ、よしと、くん」

「よしとって…呼んでください。俺も、名前呼びますから…ね?…もう、なんか色んなスイッチをずっとオフってたのに。あやめが全部オンにしちゃうから…」

初めて呼び捨てで呼ばれたかと思ったら、そのまま何度も耳たぶに小さなキスを繰り返される。
それで、迫られるようにしてずるずるとソファーへ崩れ落ちていく二人の体勢。