彼女の家は、別棟で家族が暮らしているけど、マンションの一室を丸ごとそのまま一人暮らし用にと設けられているそうで…。
なんでも年の離れた従兄弟が居候をしているから、一応別生活をしておいた方がいいだろうとのご両親の配慮らしかった。
閑静な住宅街に向けて距離が近付くごとに自分の心に抑えらない衝動が生まれ、くらくらと眩暈がする。
「すみません!ここでいいですっ!あ、おつりもいらないんで!」
そう言って、まだ完全に開かないドアを抉じ開けるようにして車の中から外へ出た。
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