もう、自分を止める事なんか出来なくて。 懇願するように求めた「好き」と言う言葉。 だけど、それはすぐにバカな行為だと悟った。 だって、こんなにも怯えている彼女に押し付けるものじゃないと思ったから。 それでも、甲斐さんの腕の中にいた彼女を見て、頭に血が昇ったのは確かだった。