「よ、しとくん……」


「……っ」


「佳人くん…?」


「俺は、此処にいますよ…?」



恐怖感と安堵感でぐちゃぐちゃになった私は、上手く呼吸も出来ずにそのまますとん、と冷たい廊下に座り込んでしまった。

それに対して、ジーンズの膝が汚れてしまうのも気にせずに、私の体を支えてくれる彼。