「そんなに警戒すんなよなー。マジ傷付くじゃーん?まぁまぁ、んなことよりさ、一緒にメシ食いながら話でもしようぜ?」


「私、先約あるから」


「なんだよ?もしかして、アイツ?いいじゃん、すっぽかしちゃえよ」


「…いい加減にして。もう、関係ないでしょ」


私は突き放すように言って、その場を立ち去ろうとした。



「そう、冷たくすんなって。ずっと話がしたかったんだよ。なのに、アイツ…海野だっけ?すっげぇ目障りなのな。俺の事バイキンみたいに扱いやがって。なぁ、采明?オレ本当に気付いたんだって。やっぱり、オレはお前がいいよ」



なんて、都合がいいんだろうと思った。
ていうか、『誰』と比べて『私』じゃないとダメなのか…。