「そう言えば、佳人くんも今日は午後から来るって言ってた…」



と、そこへタイミングよく、ポケットに入れていたスマホがバイブする。
佳人くんかな?と思い、画面を見るとメールが一件。



『あやめさん、お昼は一緒に食べましょうね!もうすぐ到着するんで!』


「もう…そんなの言われなくても、待ってるのに…」



ふふと自然に笑みが零れて、慌てて顔を引き締めた。