「んーーっ!気分転換にコーヒーでも飲もうかな!」


誰に言うわけでもなく、少し大きめの声を出して、かたん、と席を立ちお財布を持って部屋を出る。


それが、間違いだった。



がらがら。


外へ出ると、一気に指先が冷えて、寒さが凄く身に染みる。

好きなメーカーのコーヒーがある自販機は、1階。
今私が居る3階からわざわざそこまで行くのはかなり面倒くさいけど、そのコーヒーが無性に飲みたくなってしまったんだから、仕方がない。