今にも泣き出しそうな、空。
こんな天気の時は、未だに傷が疼き出す。


もう、ずっと過去の事になるのに。
今は、心が惹かれ始めているというのに。



「はぁ…なんか、苦しいなぁ…」


モヤモヤとする心。
それは、彼に上手く言葉を告げられない事も関係してるんだろうけど。
彼の大き過ぎるくらいの包容力が、心地良くて…それに流されるようにここまで来ている自分が、酷く醜いんではないかと思うから。