冬の空気はとても澄んでいて、白い息をその渇いた空間へと吐き出すと、霧のように舞って柔らかな日差しの中に飛散されていく。


それが、なんとなく、太陽と地上の狭間を蕩かせているようで、心地良かった。


寒いのが苦手の俺が、こんなにもこの季節を愛しいと思うのは…彼女との時間が増えていくからだろう。