わぁ…。
そんな感嘆の声を上げて、その箱をそっと開くと、流れてきたのは定番の…一度は耳にした事のある音楽。
「…恋は水色…」
「え……?」
「…って曲なんだよ?」
「…へぇ…凄くいい曲ですね…」
奏でられる音楽にそう呟くと、彼女が楽しそうに続ける。
「ふふ。歌詞もいいんだよ?」
「どんなのですか?」
「はい。ここで、佳人くんに課題です。次に逢う日までに、この歌詞のを調べ自分なりの見解を述べよ」
「えー?今教えてくれないんですか?」
「だーめ。これ、必修だからね?」
「…分かりましたよ…って、あれ?それ、いいんですか?」