雪村さんは、幼い子供をあやすような目で私を見た。まぁ、大学生の彼からみて、高校生の私なんて、子供なんだろうけど。


「舞羽ちゃん…と言ったよね。君は、彗星と仲よかったの?」


あまりに普通の質問に、思わず拍子抜けしてしまった。


「あ…いや。話したのは本当に少しです。クラスが違うので、全く会ってなくて。」



「話したのは、あの日だけなの?」


「あ…はい、そうで…」


……………ん?


“「あの日」”…?!


「え、あの…あの日…って…。」


「あはは。あの、流星群が見えた日に、初めて話したんだろう?彗星から聞いてるよ。」


「聞いてる…って、事故が起こる前に、彗星君と話したってことですか?」