英語は出来るのに、なんで理科は出来ないんだって、怒られたっけ。



「家で勉強しろって言っても、全く聞かなかったのになぁ。今回はなにも言わずにメキメキやる気出して。ははーん、さては如月、恋か?」



先生は、冗談っぽく笑う。



顔が、かぁぁっと熱くなるのが分かった。



「な、ななな何言ってるんですか!そんなわけないじゃないですかぁー!」



孫の初恋に喜ぶ祖父のように、先生はにこにこしていた。



「まぁいい。恋ってのは、人を成長させるからな。こうして、如月がやる気を出してくれたんだから、その子に感謝しなくちゃなぁ。」



「もー、先生!早とちりしないでください!」