翌朝、朝のホームルームの前に、全校生徒が体育館に集められた。



冷たい空気と共に漂う、きんとした緊張感に、生徒達は、何があったのかとざわめく。



校長が舞台に上がり、そして、その次の言葉を待つ。呼吸音が聞こえるくらい、あたりはしんとしていた。



「実は昨夜、この学校付近で、交通事故が起こりました。まだ免許を取ったばかりの方で、自転車と接触してしまったのです。その自転車に乗っていたのが、2年6組の生徒でした。」




しばらく、沈黙が続いた。