「分かるよ!それ、もう習ったでしょ?恒星は、自ら光を出して、輝いている星のこと!」



人差し指をぴんと立てて、ドヤ顔で言った。



なのに、彼はお腹を抱えて笑っている。



「ふ、あははははははっ!おま…最高すぎ!はははっ!」



その笑顔に、思わず胸が高鳴る。

「なにー?合ってるでしょ?」



「ま、合ってるっちゃ合ってるよ。てかもう、星って、小学生の言い方だから。“「天体」”って言えよ。」



「…細かいなぁー!」



「テストではバツだね。」



「彗星君は、先生なの?!」



そう言ってほっぺを膨らませると、再び彼は笑った。



彼の笑い方は、見ているとこちらまで笑顔になるような笑い方だった。



その笑い方が好きだった。