自室に入って、カバンをフックに掛ける。
その時、制服のポケットから、LINEの通知音が聞こえた。
希望からだ。



『舞羽!テレビ観てる?ニュース番組!』



へっ?と思う。希望は、ニュース番組を観るような真面目な子だっただろうか。



硬直していると、すぐさまメッセージが再び来た。



『あの事故のこと、やってるよ!』



どきっとした。
私は制服のままで、リビングに飛び込む。
慌ててテレビの電源を入れて、ニュース番組にチャンネルを合わせる。



本当だ。



テレビの画面いっぱいに、うちの学校が映し出されていた。