「あ゛あ゛?!」

「うるっせぇよ!澤田なんか本気になればいつでも勝てんだよ!」

「だったら早くその本気っての見せろよ。どうせ口だけだろうが」

「てめえ!」

「ダーリン!」


また殴り合いになるのを防ごうと、ダーリンと三人の間に両手を広げ割って入った。


こう何度もケンカシーンを生で見せられちゃたまりません!見てるだけで痛々しいんだから!


「どけ!邪魔だくそ女!」

「おめぇ女にその言いぐさはねぇだろ!」

「口出しすんな黄色頭!」


お、ダーリンも黄色に見えるのね!やっぱり黄色だよね、金沢くんの頭~!

…そんなこと言ってる場合じゃないってね。


「これは黄色じゃねぇ!金だボケ!」

「何が金…」
 
「ね、ダーリン!わたし澤田って人に狙われてるんでしょ?めちゃめちゃ怖いから、ダーリンのバイクで家まで送ってほしいな!」

「はあ?!知らねぇよ!」

「え~?そんなこと言っていいの?わたし昨日緑川くんからいいこと聞いちゃったんだよ」

「うるせぇ!お前を守る気なんてくそもねぇって言ったはず…」

「ダーリンの家の住所」

「……は?」