三人は不良らしからぬ雰囲気で深瀬くんのことを話していた。

わたしは完全に蚊帳の外だった。


でも、わたしが首を突っ込んではいけない内容なのかもしれないけど、深瀬くんのことをもっともっと知りたいと思った。


ただの興味本位のつもりはないよ。


たったこれだけの彼らのやり取りで、わかったことなんてほとんどないけれど、本当の深瀬くんはわたしやみんなが思っているような、ただの怖い人ではないのかもしれない。


わたしのように、嘘で塗り固められた自分の中でもがいているのかもしれない。


…なんて、そんな風にわたしが思いたいだけなのかな。


無理やり仲間を作ろうとでもしているのかな。



…ダーリン。



ほんの少しずつでもいいから、君に近づきたい。