「くっだらねぇな」

「おめーはそればっかだよな!何でもかんでもくだらねぇだのだせぇだの!」

「かっこつけてな!」

「へ~!じゃ、みんなの仲は悪くはないってこと?」


ケンカしてたけど、本当は友達なのかな?


「…悪くはねぇか」

「深瀬がなにかと邪魔してくんのはうぜぇけどな。いい人ぶりやがって」

「カツアゲなんて馬鹿だろ。だっせぇ」

「カツアゲだけじゃねぇだろ!原チャ盗む時だって車上荒らしする時だって邪魔しただろうが!」  


…やっぱりいい人達ではないようだね、うん。


「おめーは金あっからいいけどよ!普通ヤンキーなんて金ねぇからな?!」

「親が金あるってほんと得だよな~!」

「──っ!」

「「「──!!」」」


黄色が何のためらいもなく言った直後、深瀬くんはその頬目掛けて、荒々しく右手を放った。


鈍い音がした後、黄色は痛々しく顔を歪める。


「──わ、わわわわ」


な、なんでなんで?!

このタイミングで?!


なにか深瀬くんの気に障ることでも言ったの?!