「…あれ?そういえばお三方、深瀬くんと敵対してたんじゃないの?」


なんだか仲良さげに見えてきたんだけども。


「え?ああ、まぁな」

「つーか深瀬がな!」

「俺らは仲間だと思ってたのにな!」

「え?え?」


なにそれ、意味わからん!


「お前らみてぇな弱カス、仲間なんかじゃねぇよ」

「あ゛あ゛?!てめぇよ!」

「てな感じで中学時代は結構ツルんでたんだけど、深瀬のヤロ高校別にするっつーからよ」

「こいつはツルんでる感覚じゃなかっただろうけどな」


深瀬くんにすかざず吠える黄色。

を華麗にスルーな緑。

を離れた目線で見ている赤。


赤が一番大人な気がするな。


「俺らのガッコに来いっていくら誘っても来ねぇわけよ」

「うちに来たら確実にトップだってのに、んなヘボ高になんか行きやがって」

「今のトップの澤田が深瀬にぼろ負けなもんだから、うちのガッコの名前がた落ちなんだわ」


え?そうですか?

悪名高いと専ら噂されていますが。


「トップとかやってる時点でだせぇだろ。いつの時代だよ」


ふ、深瀬くん…。


「どうでもいいから早く転校してこいよ。そしたら澤田も大人しくなるってのに」

「俺が行ったらあいつ、トップじゃなくなるのにか?変な奴」

「卒業した先輩達にガン詰めされてんだよ。名前落とされて相当イラついてっからな」

「澤田が深瀬に勝つか、深瀬をうちに入れて名前を上げるか、だな」