…ん?でも、これって…。


「ちげーよ。俺の女なんかじゃ」

「そうなの!わたしが深瀬くんの女なの!」

「…はあ?!」


深瀬くんがキレ気味にわたしを睨みつける。

だがしかし!


周りから固めていくことで、深瀬くんがわたしを女として見てくれるようになるかもしれないっ!

それが例え深瀬くんと敵対する存在だったとしても!可能性がないとは言えないもの!


「うわ、マジか!」

「信じらんね」

「深瀬に女ができるとはな~」


なんかこの三人、昨日の四人組よりはマシかも。ちょっと反応とかあほっぽい。カツアゲしてたけど。


でもそこまで悪い人達じゃないのかも。


「だから違っ…」

「そんなわけでデートの邪魔しないでもらえます?せっかく二人きりなので」

「いや、ちょい待てよ。どうやってこうなったんだ?」

「あんたから?深瀬から?」

「な、何言ってやがる!ふざけんな!やめ」

「もちろんわたし!」

「だよな~。深瀬からって想像つかねぇ」

「デートって、どこ行くんだよ」

「まだ未定~。二人でいるだけで幸せだからどこでもいいんだ。ね、ダーリン」

「てめ…っ!」

「「「ダーリン?!?!?!」」」