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──……

…あいつ、大丈夫か?


俺が想像していることがただの想像で終わればいい。

けれど、もしも俺の想像通りのことが起こっていれば…。


無駄な妄想を馬鹿みたく繰り返す。


でも気になってしょうがねぇけど、俺にできることなんて何があるんだ。

俺があいつの為にできること。

それを考えれば考えるほど何もできなくなる。

俺には何もできないと思い知らされる。


─何にもない顔で、また普通に会えたなら。

そればかりを願う。


病室のベッドの上にいる自分に歯がゆさを感じながら、俺は最後に会った逢川の笑顔を思い返していた。





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「逢川の奴、休学届け出しやがった!」

「──はあ?!」


──あれから約一週間、逢川から音沙汰がないまま何も進展せずにいた。

それが今、森野が息を切らして来たかと思えば、耳を疑うような言葉─。


「休学届け?!」

「咲良、ガッコ辞めんのか?!」


毎日のように来る暇人三人組。

三人も森野の言葉を聞いて驚く。