深瀬くんのわたしを見る目が、あの、首を絞められた時と同じ…


「首突っ込んでんじゃねぇよ!!マジでうぜぇ奴だな!!消えろ!!俺の前に二度と現れるな!!」

「ふ、深瀬…」

「何を言われてもいい。だけどわたしは、深瀬くんの幸せを一番に願って…」

「狂ってんじゃねぇよ!!うるっせぇんだよ!!黙って消えろ!!」


深瀬くんの言う通りだよ。ほんと、わたしってうざい。

深瀬くんの言葉、そして何よりわたしに向ける冷酷な目が、泣きそうになるくらい辛い。


でもここで負けちゃだめ。踏ん張らなきゃ…!


「だから…」

「圭悟…」


え…。


「「「──!」」」


たじろぎながら深瀬くんのお母さんが入室してくる。

先ほど打ち合わせた時よりも早い登場。

きっと怒鳴られ続けるわたしのこの状況を、放っておけなくなったのだろう。


わたしとしては助かったけれど、タイミング的には最悪だ…。


ごめんなさい、役に立てなくて。


心の中で謝罪をし視線を移すと、お母さんを見た深瀬くんの眉間のしわが、見る見るうちに深くなっていく。


「…はあ?てめぇ何してんだよ」