「なんだ逢川。この説明じゃ納得できないってのか?」

「わっ、ごめんなさい!違います!なんでもないです!」


授業中だってのに大声出しちゃった!わたしったらほんとおバカ!


いやいやちょっと、それはないよお兄さん!金沢くんの番号って!


「ぶはっ!だっせぇ」

「笑うなんて失礼な!どうして金沢くんの番号なの…」

「んなわけあるかばーか」

「え?」

「どんだけ騙されやすいんだよ」

「え?」

「お前のしつこさは異常だな。ストーカー」

「え?それってやっぱり、これは深瀬くんの…」

「イタ電すんじゃねぇぞ」


──!!


ふ、深瀬くんの電話番号、ゲットー!!!!!


きゃーっ!!!


どうしよう!授業中だけど叫びたい!この興奮と喜びを叫びわめき散らしたいっ!!


嬉しいーっ!!!!!


「ありがとうありがとう!電話するね」

「緊急以外すんじゃねぇ」

「ついでにアドレスも教えて!」

「アドレス?知らねぇよ」

「知らない?ま、いーや。番号だけでもメールできるもんね。わ~嬉しいーっ!」