「ちゃんと言っといた物、用意したんだろうな」

「もちろんです」


う、うわ、何そのスマイル!やばい!お兄様、素敵すぎて鼻血がっ…!


「兄貴ーっ!」

「久しぶりだな!元気だったか?!」

「悠大様、樹様、良二様、お久しぶりでございます。私は変わらずといったところでしょうか。皆様はお元気でしたでしょうか」

「おうよ!」

「相変わらずだな!その堅っ苦しいの!」

「皆様も変わらずお元気そうでなによりです。圭悟様、こちらのお嬢様が例の…」


わたしに視線を移す庄司さん。


おっ、おじょ?!お嬢様?!生まれて初めて言われたよ!


「あとは任せたからな」

「はい、かしこまりました」

「ん?深瀬は一緒じゃねーのか?」

「俺は単車で帰る」

「お気をつけて」

「えっ!」


深瀬くん、一緒じゃないの?!

そんな…!


「逢川様、ご挨拶が遅れまして申し訳ありません。私、圭悟様のお母様の秘書兼、圭悟様のお世話をさせていただいております、庄司貴久と申します。どうぞよろしくお願い致します」


庄司さんはわたしに向かい、深々と頭を下げる。


ひ、秘書?!お世話?!

深瀬くんってやっぱりお金持ちのお家なんだ!すごい!!